もう記事タイトルでオチが見えちゃうただの八つ当たり感想記事ですの。
あふれかえるブログハウツー
右を見ればSNS、左を見ればYouTube、そして正面にハウツー本!世の中には「こうすればうまくいく」と書いてある有象無象がひしめいております。
ブロガー界隈でもそれは例外ではなく、性質上セミナー屋との相性が良いためか高評価が過ぎる不審な本もそれなりに出回っております。本当にその本は自分に必要な知識がまとめられているのか、よく理解して購入するのがよいでしょう。
そしてこの記事はそんな購買層のレベルを踏み間違えた私のすっとびレビュー記事です。あしからず。
対象の本
それで、今回手に入れましたのはこちら、凪沢勇志さんの『雑記ブログの教科書』です。やすかったので買いました。
こちら私が感じた結論からすると、個人出版電子書籍特有のペラい本です。別に読まなくていいタイプだと思います。やすかったので文句あんまり言うべきじゃないんでしょうけども。
内容は3行で書ける
書いてある内容なんですが、正直3行でまとめることができまして、
- WordPressでブログを作りましょう
- Yahoo!サジェストでニッチワードを探しましょう
- Googleアドセンスを置いてあとはひたすら書きましょう
以上!いやほんとにそうなんですってば。
ページ数の半分くらいは一般論的な副業の話とか人生が好転しましたという再現性のないエピソードに割かれていますし、肝心のやり方っぽい部分はGoogleでシンプルに「トレンドブログ ネタ」で検索したら出てくる内容なのでお金払わなくてもなんとかなるレベルです。
向いている層
ひたすらけなして終わりなのも味気ないので、一応この電子書籍が「向いている層」にも言及しておきましょう。
- 「特化ブログ」「雑記ブログ」というカテゴリの意味がわからない人
- アドセンスなどネット広告の仕組みの意味が全くわからない人
- 「トレンド雑記ブログ」という言葉の意味がわからない人
という具合に初歩の初歩を把握できていない人…が対象になるんですが、そのラインだったら川端美帆さんのこちらの本のほうが遥かに体系的・かつQ&A形式でわかりやすくまとめられているんですよね。それこそレンタルサーバーとかWordPressとかの基本から。
そういう意味でもさっき書いた3行の書いてあること踏まえても、やはり出版社からちゃんと出してる人の書籍のほうが参考になるかなと思いました。
そもそも「トレンド雑記ブログ」は一般的呼び方でないのでは?
「トレンドブログ」でも「雑記ブログ」でもなく「トレンド雑記ブログ」なるものの書き方を指南しています。それって「トレンドブログ」では。
「雑記ブログ」というのは私のところやヒトデさんの「今日はヒトデ祭りだぞ!」のようにカテゴリが雑多に渡るブログです。
他方、トレンドブログは、たしかにカテゴリこそ雑多ですが芸能やスポーツから事件まで、ニュース的な「流行り」を取り扱うことに特化したブログです。そう、トレンドに特化したブログがトレンドブログなのです。
ちなみにトレンドブログっていうとなんかキラキラした響きがしますが、言い換えるといかがでしたかブログです。検索したらわかるような芸能ゴシップをひたすら並べるばかりで内容が空虚なブログあるじゃないですか、あれです。
そしてこの『雑記ブログの教科書』はこのタイトルにも関わらず書いてある内容がトレンドブログの書き方です。
表紙にも大きく「雑記ブログ」って書いてあるのにこれはちょっと残念でした。きっとこの電子書籍を手に取る人は好きなことを雑多に書いて伸ばす方法を知りたかったのではありませんかねー。
むすびと苦言(?)
ここまでの私が感じた内容をまとめますと、
- タイトルは「雑記ブログ」なのに内容は「トレンドブログ」
- 内容が3行でまとまるレベルで、前後が冗長
- (この手の電子書籍お約束の、無料特典とかセミナーの案内)
ていう具合にまあよくあるペラい本なので買わなくていいよという印象です。
しかしこの電子書籍に限らず、普段「誰に向けて書くのかが大事!」とかよく仰る割に、ブロガーが出した電子書籍に限って文章構成が冗長で、誰に届けてもハチャメチャに読みにくいのは突っ込んじゃいけないんでしょうか…。出版社の校閲や編集のお仕事って大事なんだなーって思いました。